April 2010
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壊れているもの
大道具: この間、いい話を聞いたんですよ。
小道具: あら、どんな話ですか。
大道具: はい。小学生の男の子が近所の女の子と一緒に遊んでいたんだそうです。
大道具: でも何かの拍子に女の子のぬいぐるみが壊れてしまって、その子はえんえん泣き出してしまいました。
大道具: 困ってしまった男の子は家にいるおばあちゃんに頼めば直してくれると考え、一緒に自分の家に帰りました。
大道具: 家についておばあちゃんを呼ぶと、泣いている女の子をみてびっくり。早速家に上がらせて居間のイスに座らせると「ちょっと待ってな」と言って出ていきました。
大道具: 男の子はてっきりぬいぐるみを直す道具を取りに行ったと思ったのですが、戻ってきたおばあちゃんが持ってきたものはグラスに入ったオレンジジュース。「これお飲み」と女の子に渡しました。
大道具: ぬいぐるみを直してもらえると思っていた男の子はおばあちゃんに言いました。「ぬいぐるみ壊れったっていっただろう、ばあちゃん」
大道具: するとおばあちゃんはやさしい声でこういいました。「バカだね、先に直さなくちゃいけないのはこの子の心のほうだろ」
大道具: 男の子はおばあちゃんのいっていることが良く分からなかったけれど、女の子が泣き止んでいたことに気がつきました、という話です。
小道具: 心が先ですか、粋なおばあちゃんですね。
June 2009
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はなの掃除講座
さる: マスター、突然なんですけど、鼻の掃除講座に週二回通ってもいいですか?
マスター: 鼻の掃除講座?そんなものがあるの?
さる: それがあるんですよ、向こう町で。この間電柱に貼ってあったチラシで見つけたんです。
マスター: へぇ。でも、どうして急に?
さる: いや、ほら、ここのところ続けて、ぞうさんやくまさんの鼻の調子が悪くなってお医者さんをよんだじゃないですか。サーカスの中に誰か定期的に鼻の掃除できる人がいれば、そういうのも減るかなと思いまして。
マスター: なるほどー。うーん、気持ちはありがたいし、実際ものすごくいい案なんだけど、週に2回さるくんにいなくなられるのは、やっぱりちょっとツライなぁ。
さる: やっぱり、そうですか。そう言われるんじゃないかと思って、じつはピンチヒッターを君恵さんに打診してあるんですよ。憶えてますか、先月公演であった君恵さん。
マスター: あー、うん、憶えてるよ。あのべっぴんさんだろ、さるくんがずっとアタックしてた。
さる: えへへ。そう、その君恵さんです。事情を説明したら、今暇してるみたいで「やってもいいよ」と言ってました。
マスター: そうかい。さるくんがそこまで考えているんだったら、ごちゃごちゃ言っても仕方ないな。じゃあ、仕事との両立大変だと思うけど、立派な鼻掃除屋さんになってくれ。
さる: え、本当にいいんですか。はい、がんばりまーす。
May 2009
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それは夏だから
パンダ: 暑いですね。
マスター: 暑いね。アイスコーヒーが飲みたくなるなぁ、こういう日は。
パンダ: アイスコーヒーですか。
マスター: うん。コーヒーを少し濃いめに作ってね、氷をたくさんいれた瓶に注ぐんだ。そしてシロップを少したらして飲む。
パンダ: シロップなんですか。熱いうちに砂糖を入れたんじゃダメなんですか。
マスター: いやダメじゃないよ。でもシロップなんだな。
パンダ: そんなんですか。こだわりがあるんですね。
マスター: うん、夏だからね。
くまニュース
りす: ナイフ使いさん何読んでるんですか?
ナイフ使い: ん?あら、りすさん。くまのニュースを読んでるんですよ。私はくまのニュースに目がなくて、見つけてはスケッチブックに張ってるくらいなんです。
りす: へぇー、くまのニュースですか。
ナイフ使い: うん、例えばこの記事の見出しは「74歳夫、妻かんだクマを足蹴り」。すごいでしょ?
りす: 怖いですよ。
ナイフ使い: そうだね。夫のはいてた地下足袋には金属製のスパイクがついてたんだって。
りす: そんな地下足袋があるんですね。クマが出るような地域だからかなぁ。
ナイフ使い: 前にあったニュースではね、ある老人が家に戻って居間に入ったら、みかんを食べてたクマと目が合った、というのがあった。
りす: (笑)食べてた方もびっくりしたでしょうね。
ナイフ使い: あっ、って。
りす: あっ、って。
February 2008
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誰かが解決した問題
小道具: 大道具さんはテントに来る前は何をなさってたんですか?
大道具: えーと、大学で研究をしてました。
小道具: え!そうなんですか。私は役場の窓口で働いてたんですけど、ずいぶん違いますね。ガクシャさんっていったい何をしてるんですか、毎日?
大道具: えーと、一口で言うのは難しいんですが、小道具さんのように毎日人々の役に立つような仕事ではないですね。
小道具: はぁ。
大道具: えーと、どちらかというとまだ解決されていない問題を解決するのが仕事といいますか・・・。で、解決されるまでは人々の役には立たないと・・・。
小道具: はぁ。確かに役場の窓口ではまだ解決されていない問題を取り扱うことはあまりなかったですね。
大道具: そのかわり誰かが見つけた方法で解決できる問題を毎日解決してるじゃないですか。
小道具: そう言われるとなんだかスゴいことをしているように聞こえますが。
大道具: でもきっと本当だと思いますよ。研究者はどちらかというとまだ解決されていない問題に時間を費やしている感じです。
小道具: ふーん、なんだかムツカシイですね。
大道具: そうですね。
November 2007
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傘を持って出かけよう
シマウマ: 毎日傘を持って出かける人がいるとするじゃないですか。
きりん: ふむ。
シマウマ: すると雨が降った時にその人が傘を持っている確率は100%ですよね。
きりん: (か、確率)はい。
シマウマ: ではその人が傘を持っている時に雨が降る確率は何ですか?
きりん: ひゃ、ひゃくぱーせんと?
シマウマ: 雨は毎日降っていますか?
きりん: いいえ。
シマウマ: つまり100%じゃないですよね。
きりん: ちがいます。
シマウマ: では、80%の検出力があるテストを行った結果、陽性と出た時に、その人が本当に陽性である確率は何ですか?
きりん: (きっぱり)わかりません。
空気の入れ口
きりん: 昨日ね、バスに乗っていたら前に座っている人の肩に見慣れないものがついていたの。
ボール乗り: 何ですか見慣れないものって?
きりん: それがね、ほら、ビーチボールを膨らます時にくわえるところあるでしょ。
ボール乗り: あー、あの半透明のフタがついてるやつですか?押すと引っ込む。
きりん: そうそう、それ。それがその人の着ているコートの肩についていたのよ。
ボール乗り: へー、そんなコートもあるんですねぇ。
きりん: 変でしょう?だから私もついじーっと見てしまったのよ。でも間違いないの。あの空気の入れ口。どうやって使うんだろう?
ボール乗り: 寒くなったら空気入れてダウンジャケットみたいにするとか(笑)
きりん: 飛行機が海に不時着した時もこれで安心。
ヴォーカル募集(プロ志向)
さる: 今僕がやってるガンズのコピーバンドでヴォーカル探してるんだけどさ。Right Next Door To Hellの「ファック・ユー」から「ビッチ!」までのシャウトができる奴がなかなかいなくてねー。困ってるんだよ。
ナイフ使い: あれはつらいよね。長いし。
さる: そうなんすよ。誰かいい人いないかなぁ。
学徒疾走
ぞう: (ニヤニヤ)
パンダ: ぞうさん、何ニヤニヤしてんの?
ぞう: いや、さっきすごい勢いで信号待ちしてるバスを追ってる学生を見たんだけどさ。あの勢いならそのまま家まで行けたんじゃないかな、と思って。
パンダ: (笑)結局追いついたの?
ぞう: ん、見てない。勝手に4コマ漫画の構成にふけってた。3コマしか埋まらねぇ、って。
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ちょっと変
とら: ブツブツ・・・ブツブツ・・・ブツブツ・・・
とら: ・・・ブツブツ・・・ブツブツ・・・
とら: ブツブツ・・・ブツブツ・・・ブツブツ・・・
さる: とらくん、どうしたの?
とら: ブツブツ・・・ブツブツ・・・ブツブツ・・・
とら: ・・・ブツブツ・・・ブツブツ・・・
とら: ブツブツ・・・ブツブツ・・・ブツブツ・・・
さる: マスター、とらくん、どうしちゃったんですか?
マスター: それがよく分からないんだけど、『ヒョウにはまだ負けない』とかなんとかつぶやいてるんだよ。
さる: そうなんですか。どうしたんでしょうね。
マスター: どうしちゃったんだろうね。
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素敵なもの
マスター: そろそろ今年もおわりに近づいてきたね。
くま: そうですね〜。もう11月ですもんね。
マスター: くまくんはクリスマスに何か予定があるのかい?
くま: いやー、毎年とくに何もないんですよ。どっちかって言うと寝てる方なんで。マスターは?
マスター: あーそうか。くまくんは冬は眠くなるんだよね。うちかい?うちはもうすぐ赤ちゃんが生まれる予定だから、今年のクリスマスはどうかな。
くま: わー、楽しみですねぇ。もう名前とか決めたんですか?
マスター: んー、いろいろ候補は挙がるんだけどなかなかしっくりこなくてね。顔見てから決めようかって話してるんだ。
くま: 『ベア』ってのはどうですか?
マスター: ・・・。考えておくよ。ありがとう。
くま: 素敵な名前が見つかるといいですね。
マスター: そうだね。素敵な名前が見つかるといいね。